こんにちは。季節は気持ちの良い初夏を迎え始めました。
今回は先日行われたショナビ日本画科公開コンクールについてです。
石膏像もコンクールのためにクリーニングして、本番に近い白さに。
100名近い参加者で熱気あるコンクールになりました。
今回は上位の作品3枚をご紹介します。3位まではショナビ生の作品となりました。
「形態感と質感の表現に優れているため、画面の余白が空間としてよく見て取れる。反射光が関わる立面が淡白に抜けないことが今後の課題。」N講師より
「印象は概ね良いかと思いますが、黒さが汚れに見える可能性あり。影側の回り込みに変化がつけば、より空間が綺麗に見えるのではないでしょうか。」Y講師より
「明るめのトーンで爽やかな印象を受けます。細やかな質の作り込みとハーフトーンの綺麗さが目を引く作品に仕上がってます。初見の印象はいいのですが、細かく見ていくとまだまだ形の精度は上げれそうなので、今後はそこも強化していきましょう。」H講師より
「マルスの印象を捉えることには概ね成功しています。ただ、胴体部分、右腕の構造のイメージが少し弱い印象です。輪切りにしたら変な形になりそうな・・・。描写の熱さ、質感表現など良い部分が多いので、形への意識をもっと高めて隙をなくしましょう。」K講師より
講師からのコメント
「細部までかちっとよく描けています。その分トーンが似てしまったりバルールが少しはずれてしまった印象も受けますので、最後の調整に時間を使っていくとよりよくなるでしょう。」O講師より
「この作品は鉛筆の色幅を的確に使い、距離や状況がよく表現されています。完成度も高く上位の中でも目立つ作品でしたが、頭部と体のバランスがマルスの印象から少し外れたことが大きな欠点となってしまいました。」A講師より
今回の石膏公開コンは年度開始直後という時期的なこともあり、全体的に像の印象を外している作品が多かったですね・・・
上位の三枚もこの中では上位というだけで決して全国公開コンクール1、2、3位のレベルではまだないなという感じでした。つまり、まだまだ伸びしろがある、ということです!
公開コン参加者は年度最初の実力を見極め、1学期の目標作りとしてコンクールの結果を利用しましょう。
ショナビではこれを踏まえての面談が5月から始まりました。伸ばすポイント、ミスしやすいポイントなどそれぞれの目標を立てて講師と共有している最中です。
現役生で健闘し上位に入った人もそうでない人も、高校3年生はこれからが本格的に実力を伸ばしていく時期です。順位だけで一喜一憂せずに、今後の目標をしっかり定め、着実に力をつけて行きましょう!
受験で争う、というリアリティーをこの時期に体感できたのが一番の収穫です。
そういえば新元号になりましたね。前年との気持ちの切り替えの節目として、今回のコンクールを踏まえて、気を引き締め頑張っていきましょう!
次回も公開コンクールについてお話していきたいと思います。