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2020年4月28日火曜日

家庭課題②

こんにちは!

家庭課題の途中添削がぞくぞくと集まってきましたね!
みんなの家での努力が見えてきます。

前回は①細密課題の話しをしましたが、
今日は、当たり前なのだけど忘れがちなポイントを書いていこうと思います。
これを養うきっかけとして④絵画的感性課題を出しました。

・大学に合格するための練習として、
皆さんも知っているように、目の前にあるモチーフを見て描くことは
「受験で何が出されても描けるように・モチーフの特徴を知る為に・技術を向上する為に」とても重要なことですよね。

でも、もう一つ受験だけど忘れないで欲しいのは
出されたモチーフから受ける印象も大事にすることで、
意外と目の前のモチーフらしさが出せるのです。

当たり前じゃないですか!と思う人もいるかもしれませんが
受かるためにはどうしたらいいかという考え方だけに囚われて、
「描き方を教えてください!」となることが多いです。
何度もいいますが、もちろんこれは大事なことなんですよ。


でも、これらの思考だけにに囚われすぎると、
逆に足かせとなり色んな種類のモチーフが出されているのに
又は技術力はすでに持っているのに
「全て同じ質感・色に変化がない・状況が出ていない」と言われてしまうことがあります。

頑張っているのにこんなこと言われたらつらいですが
頑張っている時こそフッと引いてモチーフを見てみてください。

受験対策で描いた自分の絵を見たとき、食べ物は美味しそうですか?
硬い物は硬く、柔らかいものは柔らかいですか?
色、目の前にある植物の葉はそういう色ですか?
緑色という絵具の色はあるけど、この葉っぱの色、「ほんとうは??」

こういう当たり前のことを思い出してください。
ポイントは1枚全体で見たときに、1つ1つのモチーフだけで見るのではなく、
それぞれのモチーフの関係を比べながら判断することです。

目の前にあるモチーフを表現するために技術をつけるのです。
ここを忘れないでくださいね!


●有名画家の紹介
大の動物好きで、写真を撮るのが好きで
ジャポニズムに影響され、音や音楽と密接の関係にあるピエール・ボナール。

・ラヴェル作曲のピアノ曲を聴いて描いた絵です。
 
      「水の戯れ」 

・ジャポニズムに影響され描いた絵です。
   
     「庭の女性たち」

受験の絵から少し脱線するような話ですが、絵の描き方ってなんでしょうね。
気にとどめておくと何かの時にきっと役にたつことがあると思いますよ。


湘南美術学院 日本画講師










2020年4月27日月曜日

家庭課題① 良作品紹介!

こんにちは!

4/13に配信した家庭課題
そろそろ良い感じになってきている時期ではないでしょうか?
みんな家での制作で不安になっている人もいるかもしれませんが、
別のツールを利用して講評などをする計画の準備を進めていますので、
安心して課題に取り組んでいてくださいね!

●課題は選択制で2課題以上選びましょうというもの。(全てやってもOK!)

それぞれのテーマは
1:細密でどこまで相手の気持ちを動かせるか
2:石膏を知る
3:感触で物を理解する
4:絵画的感性を養う

これらのテーマに合わせた課題内容と資料を送りました。
どれをやっても意味のあるものですが、課題を見たとき自分にとって足りないはもの何か、
それを補うには何が必要かを考えたと思います。
絵を描くのはもちろん大事です!
が、それと同じくらい考えるという事はとても重要なんです!

それは何故か。
「自分のことを振り返り、自分の強み弱みを知り、それに対してアプローチしていく」
まず本人がこれを意識していないと
講師がどれだけ頑張っていても成長はしません。

初めはどうアプローチしていいかわからなくても大丈夫!
そのサポートをするのが私達講師ですから。

●今回は途中で添削した細密作品の中から2枚紹介

鉄の質感や細かい部品まで観察できていますね。なんと拡大して見ると、
小さな埃まで描かれていてます!

生徒コメントの一部:
先生に指摘されたことを自分なりに解釈して、
絵に落とし込もうとした時にまだいけたんだと感じた。
たった1枚の細密だけど今までよりも少し、より俯瞰的に絵が見えるようになってきた気がします。


●二人目の生徒作品は自主練習
色が濁ったり滲んだりすることなく、生地の繊維1本1本を描くことができています!
これだけ集中して細かく描いていくと、質感が違ったものになったりすることがありますが、
ちゃんと柔らかい素材だとわかるように表現できていますね。

生徒コメントの一部:
挑戦したかったモチーフでした。
このマフラーを選んだ理由は思い出のマフラーでとても気に入っていたからです。
ただ作業的に細かく全部描いても、マフラーらしさを無くしてしまうと思ったので、
手前奥の距離感をつけながら描写してみました。


☆どちらも力作ですね!ピンチはチャンスとよく言いますが、
今だからこそじっくり取り組むことができますね。
でも細密での練習は試験本番ではこんなに時間描けないし、意味ないんじゃないですか?なんて思ったりしました?
そんなことはありませんよ!

細密をすることにより、
道具の使い方と特徴がしっかり身に付き道具と友達になるじっくりモチーフと向き合うことで観察力が鋭くなる
細密は文字通り密度をあげて描かなければならないが
絵から離れて冷静に見ることもしないとリアルにならないので
集中力と客観性のバランス力が養われます。

このように、他課題も意味のない課題はありませんし、
自分でどんな自主練習をしたらいいのか悩んでる人も、なんでもいいから手を動かしましょう!
ブログでは、チャラ描き=落書きについてアップされているので、
ぜひ参考にしてみてくださいね。

では、この状況に負けないように一緒に頑張っていきましょうね!



湘南美術予備校 日本画講師