2019年10月25日金曜日

ショナビ日本画科今週の作品③

こんにちは、ショナビ日本画科です。
今回は公開コンクール直前ということで、静物着彩を何枚か紹介したいと思います。

各作品には、講師の中根先生からコメントをいただきました。参考にしてくださいね。
























モチーフを実直に捉えることができていて、好印象な静物着彩です。
ただ、描写のテンション(強弱)が全体的に似ているため、乾いた紙袋の印象が弱く見えてしまいます。
仕事の量や表現を意識しながら、質感の描きわけを今後の課題として持って欲しいです。













1個1個のモチーフを大事に描写できていて、質感の差も感じます。描くことに対する印象が良い絵だと思います。しかし、モチーフ単体の大きさと物同士の間が似てしまったため、構成上淡白に見えてしまいます。物を配置したことで生まれる「間」も構成する上で重要なものだと意識していく必要があります。


















良い意味で力の抜けた、空気感を感じる絵だと思います。
表面の描写はできていますが、絵の具の濃度差が弱く、モチーフの重さが似てしまっている印象です。
毛糸の影をよく見て描写するなど、物の実感に迫った描写が画面に増えると良いですね。













逆光寄りの構成から、光や空間表現に優れた絵になっています。
状況が統一できていますが、物単体のリアリティ、質感の差が弱いです。
物に対する執着心を意識しながら、近目の完成度を伸ばしていきたいです。



今回も4枚の作品を紹介しました。ショナビ日本画科では、一人ひとりに的確でわかりやすいアドバイスをすることをモットーに指導を行なっています。
11/3~4に開催されるショナビ日本画科全国公開コンクールでは、外部生の皆さんが持ち込んだ作品も講評いたします!
おかげさまで今回の公開コンクールは定員に達し、キャンセル待ちをしている状況ではございますが、参加される皆さんはぜひこれまで描いた作品をお持ちいただければ、と思います!

当日は、一人一卓の出題でセッティングから完成まで本番に限りなく近い形式となります。現時点での自分の実力を確認し、今後につなげてください!



公開コンクール特設HP・・・http://shonabi.jp/koukaijp.html

2019年10月9日水曜日

ショナビ日本画科今週の作品②

こんにちは、ショナビ日本画科です。
今回は昼間部と夜間部の作品を何枚か紹介したいと思います。

各作品には、講師の速水先生からコメントをいただきました。参考にしてくださいね。




























全体的に隙なく描けていて完成度の高いデッサンになっています。実際の石膏と鏡に映った石膏の差もしっかりとつけられていて見やすいです。背景を暗めに抑えることにより石膏の白く綺麗な様子も表現できています。ただ、全体の見えてくる強さがやや似ているので、少し「にぶめ」にも見えてしまいます。もう少し描きどころ、見せ所を絞ってもよかったでしょう。




























パジャントの印象がしっかり取れていますね。ハイトーンで綺麗な清潔感のある作品で、好感がもてます。ただ背景とのやりとりが甘いので硬めになってしまっています。体の表情も単純化しすぎていると硬さに繋がってしまうので気をつけたいです。鏡の中の世界が曖昧すぎるのでもう少ししっかり描きたいところです。





























 現役生ながら見事な描写力で描き上げられた力作です。網目1つ1つ正確にきっちりと描かれているので、近くで見ると圧倒的なリアリティーがあります。
物だけでなく床の影まで丁寧に追うことができていてとても好感がもてます。





























こちらも現役生の作品になりますが、同じく網の目一つ一つじっくり丁寧に描写されています。
近めのリアルさもさることながら、引きで見たときの網目の見え方の変化のつけ方なども脱帽ものです。
スポンジに落ちている網の影まで追っているあたりも圧倒的な観察眼が感じられます。


さて、今回も4枚の作品を紹介しました。ショナビ日本画科では、実力アップに直結する課題を設定して毎回丁寧な指導を行なっております。
11/3~4に開催されるショナビ日本画科全国公開コンクールでも、皆さんの現時点での基礎力、応用力を測る課題を準備しています!

10/1より全国公開コンクールの申込受付が始まりましたが、本日締め切りとなりました。現在、キャンセル待ちのみ受け付けております。受験希望の方はお手数ですが下記のウェブサイトをご覧ください。

公開コンクール特設HP・・・http://shonabi.jp/koukaijp.html


2019年10月3日木曜日

ショナビ日本画科今週の作品①

こんにちは、ショナビ日本画科です。
今回は最近の昼間部の作品を何枚か紹介したいと思います。

各作品には、講師の柴辻先生からコメントをいただきました。参考にしてくださいね。
































コスモスが少し枯れている感じの印象も外さず描けていて良いです。手前にあるカボチャと玉ねぎから奥にかけての広がりも感じます。あとは、光側の玉ねぎと缶が少し浅く白くなっているので、強くならないように気をつけつつ、物にしていけるといいと思います。


































それぞれのモチーフらしさを見つけてしっかり描写できているので、好感の持てる絵です。コスモスの葉の疎密の印象を合わせるのはみんな苦労するものですが、よく観察できています。ただどれもしっかり描けているだけに、少し硬さを感じさせる所があるので、1枚で見たときの状況に意識が向けられるといいです。

































布のシワに惑わされず、体の量感が出せていて良いです。頭部のまわりこみを出すのが難しい場所ではありますが、鉛筆の使い方や反射光などを仕事っぽくならずにうまく利用できていると思います。ただ、頬のあたりの光と影が若干色に見えるのが惜しいです。

































この石膏像らしい印象が捉えられています。また、光と影の状況とともに、硬く白い石膏という質感も自然に表現できているので、 綺麗だなと思える良い絵だと思います。



4つの作品を紹介しましたが、参考になりましたか?このようにショナビでは、毎回丁寧な講評を行なっております。
11/3~4に開催されるショナビ日本画科全国公開コンクールでは、そんな講評を学院生だけでなく、外部生も受けられるチャンス!
10/1より申込受付が始まっています。定員になり次第締め切りとなりますので、受験希望の皆さんはお早めにお申し込みください!


公開コンクール特設HP・・・http://shonabi.jp/koukaijp.html