2019年7月9日火曜日

日本画科オリジナル作品展

○オリジナル作品展について

こんにちは。ショナビ日本画科では、恒例行事の「オリジナル作品展」で日本画の制作に取り組みました。

下図の研究会、絵具の使い方のゼミ、鎌倉文学館での展示・講評と、短い期間ではありましたが、それぞれが制作から発表までの一連の流れを体験することができました。日本画制作を通して、美大芸大に入学してからのイメージ作りや、通常と違う観点から「絵画」を考えることができたと思います。













全員で飾りつけ、観る人の目線を考えて配置します。














飾りつけ終了!

下は日本画科賞の三点組の作品と、人気投票上位の作品二点です。





















さて、本日から夏期講習が始まりました!次回は夏期講習の内容についてお話したいと思います。

一学期末コンクールと夏期講習に向けて

こんにちは。
6月末、ショナビ日本画科では1学期の総まとめとして石膏デッサンと静物着彩のコンクールを行いました。














静物着彩は華やかなユリが目を引くモチーフでした。
素材の質感表現や、シルエットの美しさにこだわることができたでしょうか。

















石膏デッサンは石膏像+αの出題でした。
石膏の白さをどう表現するか、布と瓶の質の描き分けができるか、現在の到達点をチェックしましょう。


それぞれが自分の成長を感じ、夏期講習に向けての反省点を洗い出してくれたと思います。
さらに実力を伸ばし合格に手が届くよう、これからの夏期講習を実りあるものにしてください!


2019年6月23日日曜日

ショナビ日本画 1学期作品ギャラリー

ショナビ日本画の、1学期の作品です。学内コンクール後、また新たな夏期講習目標も掲げることしていくでしょう。皆さん、頑張っていきましょう!








2019年6月21日金曜日

ショナビ日本画科の夏季講習。

梅雨の最中、6月ももう半ば過ぎ、2019年の3月受験からもう4か月が経とうとしてますね。梅雨明けたらもう夏、受験生にとっては1年の中での大きな山場、夏期講習会を迎えようとしてます。

今回はショナビ日本画の夏期講習会について詳しくお話します。

昼間部と夜間部が一緒になり、切磋琢磨して制作していくので昼間部メインに考えてます。受講に困っている人は、まずは昼間部がおススメです。

●1・2ターム
1学期ショナビで行った「基礎」の確認と、6hの演習課題をします。演習課題は考えを深める課題や即興性を養う課題など毎年色々変えてます。去年はゲーム式に「花検定」なるものやりました。今年はどうするか?担当講師も決めてます、楽しみにしてください!

●3ターム
3ターム以降は必ず「デッサン」「着彩」の両方を取り入れてます。試験は1次と2次の両方あり、どちらも倍率が高いのでどちらかに思考を偏らせることなく、「両方セットで考える」というイメージでカリキュラム組んでます。

4,5,6タームに芸大合格者=デモンストレーターを呼ぶ予定です。合格者に学び、または競い合い、研鑽していく実践タームです。
人物課題はデッサンor着彩で11h、または私大課題6h×2枚、いずれか選べるようにしていきます。

●夜間のターム
「変化」をテーマにショナビの得意とする「ゼミ」を中心に考えました。
3ターム夜は、他人との差異、目に留まる、技術的に伸ばす、得意とすることなど「表現」について研究する表現研究課題
4ターム夜は、パレットや筆など道具について、運筆、混色、塗圧、着彩の技術的なことに対してアプローチする着彩研究課題(第4ターム夜)というものです。
ここでは時には制作時間も変え、昼間部の通常課題とは違うモチーフや課題を出し、受験生に最も必要な対応力を鍛えます。
着彩に強いショナビの「研究ゼミ」、受けてはいかがでしょうか?

●夜間の5ターム以降
近年の早期試験傾向に対応して対策課題を行います。
しかし日本画の生徒はどちらかと言えば「見たまま自然に描きたい」という人多くいます。

その人たちに対して「どう描いていくか」「思考の仕方」を名画を通して制作していく課題やゼミ、またアクリルなど様々な素材を使用していく素材ゼミなど、私大試験に対応するべく順序立てて制作していく流れにしてます。苦手意識を克服し、動機を持って積極的に挑める力を養います。
また、私大ではなく国公立狙いの人もここで対策していきます。過去問からも、各大学側の特色を探る対策ができます。




●昼の最終ターム7ターム目
メインに一人一卓着彩コンクール、夏季の総まとめです。自力で出力できるか、を試す課題です。
コンクール期間には新規外部生や県外生の方へ、夜間の時間を使って面談と持ち込み作品の講評をします。申し込んでからで良いですので、ターム初日に改めてお伝えください。


いかがでしょうか。ショナビ日本画夏期講習会、内部生に対して告知しているものを他皆さんにも紹介してみました。
受験の要となる夏期講習会は、ぜひショナビ日本画へ!

ショナビ日本画講師

2019年6月8日土曜日

ショナビ日本画科の静物着彩①

今回はショナビ日本画科の着彩課題について紹介していきたいと思います。


5月下旬に行った静物着彩の卓上写真です。
日本画科講師が課題の趣旨に基づいて作成、描き甲斐あるモチーフにしました。

それぞれが「好き」と感じた卓を選んで描きます。出題者の意図を探る、その意図を汲みつつ自分の構図構成を組み立てる、「どこを好きだと思ったのか」を考える、など次々と思考していきます。

ショナビ日本画科では絵作りの話が良く講評で出ます。
なぜこのモチーフをここに配置するのか。構図においてどんな役割をもたせるのか。
絵を「描く」=「創る」ことは近い将来美大芸大に入って日本画を描く上で必ず必要になります。


次回は5/31より申し込み受付が開始しました夏期講習についてお知らせします。

・ダーツ・拳銃・ギネスビール・鎖・・・ダンディズムあふれた、出題者H講師の個性が読み取れるモチーフ。

・青いガラス皿にデンファレと野草、涼しげなイメージのモチーフ。

・骨や貝といったオーガニックなモチーフに自然の造形美を感じます。
・「静物着彩の王道」のような華やかな卓上です。
出題者のM講師によると、「赤ずきん」をイメージした出題とのこと。
・ガラススペシャル。透過する光と反射する光の美しさ、感じますよね。

2019年5月23日木曜日

GW課題:生徒の良作品紹介します!

こんにちは。今回はGW課題を何枚か紹介したいと思います。

GW課題のお題の一つが「人を驚かせる細密着彩」、ということでしたので、様々な驚き要素を持った作品を集めてみました。

絵は描き手側のことを注目しがち/主になりやすいですが、実は「鑑賞者がいる=人に伝える」この事こそ、受験時から意識してほしいです。 「驚かそう!」この鑑賞者側を意識したことが絵の動機ともなり、動機と技術習得が一体化することにも成り得ます。

また、絵を描く上で大切なのは、「よく観察すること」です。どの作品も人を驚かせるという意図で描かれていますが、共通するのは徹底的な観察です。
色・形だけではなく、においや手触りまでイメージできるような作品は共感を呼び起こし感動を与えます。
見慣れたモチーフにも新たな発見があるはずです。新鮮な気持ちでモチーフと向き合ってみてほしいと思います。

生徒作品
難易度高かった。もう少し完成度上げたいですが、モチーフチョイスは抜群ですね〇

実際に自宅で飼っているへびだそうです。今にも動きそう!

プチトマト。何気ないモチーフに表情を加え、ストーリー性を感じさせてます。

  ↑よく見るとおっさん!? 作者が想定で付け加えたそうです。

入れ歯!?モチーフの選択次第ではシュールな画面にも!

 結晶石。綺麗だと思わせたい描き手の意思が伝わりますね。

次回はショナビの着彩についての話題をお送りしたいと思います。




2019年5月16日木曜日

公開コンクールのアンケートより

全体講評時の写真(一部加工しています)
こんにちは。
先日の公開コンクールでは受験生にアンケートを配布し、記入していただきました。
ご協力大変ありがとうございました!全て読んでいます。
今回はアンケートの回答をもとに、いくつかピックアップしてお話ししていきたいと思います。



①石膏コンクールについて
「正解の形があるものなので、他の人と見比べると着彩よりも簡単に違いがわかりとてもためになった。」


石膏デッサン、という試験は目の前に「正解」が存在しています。つまり(再構築はしますが)目の前にある石膏像の印象に近ければ近いほど良いデッサンになるわけです。志望者が多く倍率が高いので、その近似値争いがし烈になりますが、本来「難しい」試験ではない、と考えています。また、講評で作品を並べた時にどの作品が似ているか、見やすいか、見比べると思います。多くの作品の中から自分の作品がどう見えるか客観的に見ることも必要です。コンクールや講習会などを利用して、自分の作品と他の人の作品を比較する経験を積んでいって欲しいと思います。


②コンクールの講評について
「先生によって意見が違うところがいろいろな視点から聞けておもしろい」


そうですね。合格する、という方向性は同じ、至るまでの「考え方」が違う、ので講師それぞれの意見が違っていて良いと思っています。そして学生が「自分が最も共感する講師の考え方なのは誰だろう?」と選ぶことで、本人に合った方法論をもとに活路を見いだせるのではないか、とも考えています。美大芸大の入学試験でも多くの先生が審査に参加されるはずですし、コンクールは多くの作品の中から「選ばれる作品」を描くという試験の予行演習です。さまざまな意見を聞き、そこから自分の考えをまとめる、つまり「考えて描く」ことを実践していってほしいと思います。


③石膏コンクールについて
「緊張感があり試験本番ってこんな感じかな、と思えてよかった」


アンケートでは緊張感を感じた、と答えてくれた現役生が多かったですね。
初めての大学受験となると緊張しないほうが珍しいかもしれません。本番までに公開コンクールを何回か受けたり、第一志望の前に試験が行われる大学を受験してみたり、と場数を踏むことも考えてみてはどうでしょうか。今年こそは、と意気込む浪人生も、年一度のチャンスを前に却って現役生よりも緊張するかもしれません。本番で緊張を減らすためには自分が落ち着けるルーティンを決める(鉛筆を削る、描き出す前にトイレに行く、など)、遅刻することなく予備校に来て準備をし、本番を想定して9:00からしっかり描き始める、など日頃からの習慣も大事にしてください。


④石膏コンクールについて
「コンクールでは先生からのアドバイスがないしどうしたらいいのかわからず苦戦した」

4月に始めたばかりで、今回が初の自力制作になった現役生も多かったと思います。
受験に間に合うかな・・・と心配しているかもしれませんが、大丈夫です!一枚ごとに自分の制作を振り返り、次回はこうしよう、と意欲的に取り組めばかならず実力はついていきます。
普段の授業後には、講師から言われたことを振り返る時間も作ってみましょう。そのうち自力制作の時に今まで言われたアドバイスを思い出すようになるはずです。


⑤コンクールの講評について
「上位の作品であってもいいところ、悪いところを同じくらい挙げている」
前回のブログにも書きましたが、上位作品もまだまだ伸びしろはあります。
試験は一発勝負なので一枚ごとの判断になりがちですが、今回は成功しても、次回はミスがあるかもしれません。たとえば調子が悪く自分のベストが発揮できなかったとしても、ボーダーに食い込めるようなところまでは持っていく・・・それが本当の実力と言えるでしょう。ショナビ日本画科では”本当の実力”が身につくまで丁寧に指導します!
今回は上手くいかないから、と途中であきらめることなく、最後まで粘り強く描く習慣を身につけてくださいね。



他にもたくさんアンケート質問の項目ありましたが、抜粋しました。
皆さんの考え方の参考、自問自答への対話相手、としてもらえると幸いです。
また、秋の公開コンに色々お話できたら、と思ってます。

次回はGW課題での家庭課題作品をアップします。お楽しみに!